産官学連携の抗疲労プロジェクトが認めた疲労に一番効果的な成分は?
慢性疲労症候群という病気の研究の過程で「疲労そのものをもっと研究すべきではない」という機運が高まりました。
そこで、2003年に研究費総額15億円を投じた疲労研究の国家プロジェクトがスタートしました。
このプロジェクトに参加したのは大阪市立大学など5大学、大阪市、大手食品メーカー、医薬品メーカーなどの計18団体です。
この中で社会や医薬界で疲労回復に効果があるとされる23成分(クエン酸、コエンザイムQ10 etc.)の調査が徹底的に行われました。
その結果、疲労回復に抜群の効果があると認められた成分が、イミダゾールジペプチドです。
イミダゾールジペプチドは、渡り鳥の羽の付け根部分やカツオやマグロなどの大型回遊魚の尾ビレに多く含まれている成分です。
私たち人間の体の中にもイミダゾールジペプチドは存在しますが、年齢を重ねるごとに少なくなってしまうといいます。
ですが、鶏の胸肉などを食べることでイミダゾールジペプチドを補充することは可能です。
疲労を溜め込まない体作りのために積極的に摂取することが望まれます。