食欲不振でも疲労回復に効果がある3つの方法
疲労が溜まって、体調が思わしくない時は食欲不振になってしまうことってありますよね。
でも、大丈夫。食欲不振であまり食べることができなくても疲労を回復させる方法があるんです。
疲労を溜め込むと生活習慣病のリスクが増大したり、ある日突然、心筋梗塞で倒れるといった重大事態に陥ることもあります。
そうならないために食欲不振の方でも疲労回復に効果が期待できる3つの方法について詳しくお伝えします。
疲労の原因とは?
「食欲不振でも疲労回復できる方法」についてお伝えする前にそもそも疲労はどうして起こるのかについてお伝えします。
長い間、乳酸が溜まることで疲労が生じると信じられてきましたが、それが誤りであることが分かりました。
疲労とは、自律神経の疲れが原因であることが最新の研究で明らかになりました。
自律神経とは、体の全ての機能を司っているところ。
例えば、血圧をコントロールしたり、体温をコントロールしたり、心拍数をコントロールしたり、1000分の1秒単位で自律神経の中枢がそれぞれを制御しています。
まさに司令塔。自律神経だけは絶対に疲れさせてはいけないんです。
ですから、疲労が蓄積して自律神経が損傷すれば、免疫系や内分泌系の機能がダメージを受け、代謝が悪くなって糖尿病や脂質異常症といった生活習慣病にもかかりやすくなります。
また、自律神経は血液の循環なども行っているので、心筋梗塞などの重い病気にもかかりやすくなります。
ある日突然、重病で倒れるといったことがないように適切に疲労を取り除いていくことが大切になります。
食欲不振でも疲労回復できる方法① 入浴
入浴は血行を促進させ、ストレス解消にもなるなど、疲労回復に効果が期待できます。
ただし、入り方を間違ってしまうと、逆に疲労が増大してしまいますので、注意しましょう。
入浴で一番気をつけるポイントはお湯の温度です。汗をかかない程度の39℃以下に設定しましょう。
実は熱いお風呂に入り、ダラダラと汗をかいてしまうと体温調節のために自律神経を酷使し、疲れさせてしまうんです。
熱いお風呂に入ると、「入ったぁ~」という達成感から疲れが取れたような気持ちになりますが、実際はその逆なんです。
疲労研究の第一人者・東京疲労・睡眠クリニックの梶本修身先生の実験によると、長時間熱いお風呂に入った人は体が疲れていたのだそうです。
熱いお風呂で疲れが取れてぐっすり眠れたというのは誤りで実際は熱いお風呂でより疲れたから眠り込んでしまったというのが本当のところだそうです。
疲労を回復させるという意味ではサウナも良くありません。短時間でも汗をかいてしまったらアウトです。
疲労回復のための入浴は39℃以下のぬるま湯で約10分間半身浴を心がけましょう。
食欲不振でも疲労回復できる方法② 睡眠
良い睡眠こそが自律神経の疲れをとる最大のポイントです。
良い睡眠をとるための準備は寝る2時間前から始まっています。
鍵となるのは照明の色です。寝る2時間前から部屋の灯りをオレンジ色にしましょう。
人間を含め動物は夕焼け色を見ることで体が寝る準備を始めます。
遺伝子の中に夕焼け色を見たら、気持ちがどんどん癒されていってそろそろ眠りにつこうかという気持ちになります。
夕焼け色がきっかけで体の中の自律神経が眠りの方に向かっていくようにできています。
日中の蛍光灯色のままで過ごしていると良い睡眠は得られにくいんです。
それと良い睡眠をとるうえで気を付けないといけないポイントが「いびき」です。
「いびき」をかく人は良い睡眠がとれていません。
「いびき」が出ている状態は気道が細くなっているので細いストローで一晩中、息をしているようなものです。
「いびき」をかいている時に自律神経は、 ①細い気道で頑張って酸素を取り込む ②入ってくる酸素の量が少ないので心拍や血圧を上げて脳に酸素を送る、といった作業をしてくれています。
これは、自律神経を休ませるどころか、自律神経に残業をさせているのと同じことなんです。
もし、寝ている間に「いびき」をかいているようなら、横向きで抱き枕を抱えて眠ってみてください。
横を向いて寝るといびきの量が3~4割減ることが分かっています。
仰向けに寝ると舌や喉周りの筋肉が重力で下がるために気道を狭くしてしまいます。
横向きに寝ると舌が重力の影響を受けず気道を確保しやすくなります。
食欲不振でも疲労を回復させる方法③ 飲み物
最新の研究で自律神経の疲れに有効な成分が明らかになりました。
その成分は鶏のむね肉にとても多く含まれています。
渡り鳥はニュージーランドからアラスカまでの1万1000kmを無着陸で飛び続けることができます。
その秘密は羽の付け根にイミダゾールジペプチドという抗酸化物質があるからです。
ニワトリは今は飛びませんが、遺伝的に羽の付け根部分にイミダゾールジペプチドをたくさん持っています。
鶏むね肉から抽出したイミダゾールジペプチドを人間が摂取しても自律神経の中枢にきちんと作用して疲れないようにできるということも分かっています。
臨床試験で2週間、イミダゾールジペプチドを摂取すると約75%の人に疲労回復効果が見られたそうです。
この抗酸化物質・イミダゾールジペプチドを手軽に摂れる飲み物があります。
それが、「イミダペプチドドリンク」です。
1本30mlに200mg(1日の推奨量)のイミダゾールジペプチドが入っています。
これなら、食欲がない方でも手軽に摂れるでしょう。
「イミダペプチドドリンク」の公式サイト
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
「食欲不振でも疲労回復できる3つの方法」についてお伝えしました。
今回ご紹介した方法は食欲不振の方でも疲労を回復させることができる方法ばかりです。
ぜひ、参考にしてみてくださいね!
疲労大国ニッポンの現実
週刊ダイヤモンドが2016年11月12日号で3000人のサラリーマンを対象に疲労に関するアンケート調査を行いました。
なんと、82.6%以上の方が過去1年以内に疲労を感じていました。
中でも26.7%の方は疲労が6ヵ月以上も続いているというから驚きです。
疲労は痛み、発熱と並んで人間の3大アラームと呼ばれます。
疲労を放置すると生活習慣病のリスクが高まるばかりか突然死の危険すらあります。
ところが、疲労のメカニズムについて正確に理解している方は少なく、効果が薄いばかりでなく、疲労を逆に悪化させてしまう回復法を実践されている方も散見されます。
疲労の正体についての理解を深め、適切な回復法を実践することが大切です。
産官学連携の抗疲労プロジェクトが認めた疲労に一番効果的な成分は?
慢性疲労症候群という病気の研究の過程で「疲労そのものをもっと研究すべきではない」という機運が高まりました。
そこで、2003年に研究費総額15億円を投じた疲労研究の国家プロジェクトがスタートしました。
このプロジェクトに参加したのは大阪市立大学など5大学、大阪市、大手食品メーカー、医薬品メーカーなどの計18団体です。
この中で社会や医薬界で疲労回復に効果があるとされる23成分(クエン酸、コエンザイムQ10 etc.)の調査が徹底的に行われました。
その結果、疲労回復に抜群の効果があると認められた成分が、イミダゾールジペプチドです。
イミダゾールジペプチドは、渡り鳥の羽の付け根部分やカツオやマグロなどの大型回遊魚の尾ビレに多く含まれている成分です。
私たち人間の体の中にもイミダゾールジペプチドは存在しますが、年齢を重ねるごとに少なくなってしまうといいます。
ですが、鶏の胸肉などを食べることでイミダゾールジペプチドを補充することは可能です。
疲労を溜め込まない体作りのために積極的に摂取することが望まれます。